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古市憲寿氏「こっちとしては不思議でした」 石丸伸二氏との“舌戦”受け長文投稿 「政治屋」質問の意図は

スポニチアネックス 2024年7月10日 22時51分

 社会学者の古市憲寿氏(39)が10日、自身のX(旧ツイッター)を更新。話題となっている、東京都知事選で次点だった前安芸高田市長の石丸伸二氏(41)との“舌戦”について、2000文字を超える長文でコメントした。

 7日に投開票された東京都知事選で、石丸氏は3選を果たした無所属現職の小池百合子氏には及ばなかったが、165万8363票を獲得して次点と健闘。精力的な街頭演説とSNSによる発信で無党派層や若者の支持を集め、“石丸旋風”を巻き起こした。一方で、7日に出演した報道番組での受け答えや冷笑的な態度には疑問の声も上がっている。

 古市氏は7日にYouTubeチャンネル「日テレ公式NEWS」の「【東京都知事選挙】石丸伸二氏に聞く 今後の政治活動など 小池氏当確」に出演。中継に登場した石丸氏に質問をぶつけたが、質疑応答がかみあわないまま終了。SNSでは2人のやり取りが話題となった。

 古市氏はこの日、自身のXに「色々な人から都知事選のことを聞かれるので一応書いておきますね。少し長い文章なので、興味ある人は読んで下さい」と前置きして長文を投稿。石丸氏とのかみ合わないやり取りについて「本来は聡明な方でしょうから、そういう戦略だったんでしょうね」と私見をつづった。

 古市氏が関心を持ったのは「石丸さんが何をしたい人なのか」だったという。行政の長である都知事と立法府の一員である国会議員は「『転職』といってもいいくらい違う仕事の話」とし、「やりたいことが具体的な人の場合、行政と立法が混じるってことは、あんまりないんですよね。あるとしたら、何でもいいから政治家になりたい場合。どこでもいいから選挙で勝てばいいと考えている場合。(それは他の候補者にも言えます)」と説明。

 「あれ、それって石丸さんの定義した『政治屋』そのものじゃないの? 僕は安芸高田市民ではないので批判する立場にはありませんが、市長は途中で辞めてるし。だから、石丸さんの批判する『政治屋』と、石丸さん自身がどう違うのかを何度も聞いたんです。そこを聞けば、具体的な話になると思ったからです。でもならなかった。こっちとしては不思議でした」と自身の受け止めをつづった。

 「今回のやりとりのように『答えない』という戦略があってもいいと思います」と理解を示しつつ、「だとしたら、選挙特番などの番組自体に出ない方がよかったと思うんですよね」。石丸氏について「YouTubeやTikTokなど、自分が主役になれて、演出もできるメディアを中心に人気を集めてきた人」と分析し、選挙特番への出演は陣営の戦略ミスだったと指摘した。

 古市氏は最後に、石丸氏の支持者へ向けて助言も。「もし石丸さん支持をもっと増やしたいなら、石丸さんを批判する人も仲間にしていかなくちゃいけないわけです。反・石丸の人を、攻撃的にののしっても、仲間は増えないと思うんですよね」とし、「論破とか攻撃ではない、新しいコミュニケーションがもっと政治の世界にも増えていけばいいと願っています」と自身の思いを記した。

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