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バレー・西田有志 妻・古賀紗理那と数年前から引退話し合い 決断に理解「発表した時、僕も一緒に」

スポニチアネックス 2024年7月11日 4時32分

 バレーボール男子日本代表の西田有志(24=大阪ブルテオン)が10日、都内で取材に応じ、夫人で女子日本代表主将の古賀紗理那(28=NEC)がパリ五輪を最後に現役を引退すると発表したことについて言及。以前から2人で話し合っていたことを明かし、パリ五輪では日本人で4組目となる同一大会での夫婦アベックメダル獲得を目指す決意を示した。

 西田の表情には愛妻を思う優しい笑みが浮かんでいた。古賀の引退発表について聞かれると「発表した時、僕も一緒にいたんですよ」と明かした。「本人は“すっきりした”と言っている。隠しながらやるよりも、すっきりして最後の試合に臨めるのがいいんじゃないと話していた」と続けた。

 2人の間では2、3年前から引退の話をするようになった。「彼女自体(東京)五輪で悔しい思いをして引退も考えていた」という。それでも思いとどまり現役を続行。22年12月の結婚発表後はNECを2季連続2冠に導き、自身は2季連続VリーグMVP受賞。主将として日本代表もけん引してきた。

 西田は「本当にストイック。それだけ結果を出しているから(引退しても)いいんじゃないか」と思うようになった。「次の目標は何にするのかと考えた時、すっきり終わるならそこ(パリ五輪)かもねと2人で話していた」と最終決断に至った経緯を説明した。

 2人で出場する最後の五輪では日本人で4組目となる同一大会での夫婦アベックメダルを目指す。「夫婦の目標は健康に過ごすこと。メダルよりも健康の方が大切っすから」と爆笑を誘った後「一緒の目標を立てている本当に(めったに)ない機会。お互いにトライして成功したい」と意欲をにじませた。

 五輪後の古賀の引退会見にも足を運び、選手として最後の仕事も見届ける。「目標にトライして、挫折も味わって、はい上がって。人間味のあるストーリーにここで終止符を打つ。素直に格好良い」と愛妻に最大級の賛辞を贈った。 (福永 稔彦)

 ▽五輪夫婦アベックメダル 日本人で同一大会での夫婦メダルは過去3組。64年東京五輪では体操男子の小野喬が団体総合金、体操女子の小野清子が団体総合銅。04年アテネ五輪では野球の谷佳知が銅、柔道女子48キロ級の谷亮子が金を獲得した。22年北京冬季五輪ではフィギュアスケート団体でアイスダンスの小松原美里、小松原尊組が銀メダルを獲得している。

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