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オリックス・吉田輝星 9回登板3者凡退でサヨナラ呼んだ 移籍2勝目 金足農エース弟の完投勝利に刺激

スポニチアネックス 2024年7月11日 5時3分

 ◇パ・リーグ オリックス4ー3ソフトバンク(2024年7月10日 京セラD)

 その名の通り、兄弟で「輝」いた。オリックスが2―3の9回、つなぎの野球の本領を発揮し、劇的な逆転サヨナラ勝ち。9回に登板し、3者凡退で機運をつくった吉田が移籍2勝目を挙げ、サヨナラ右犠飛の頓宮と並ぶヒーローとなった。

 「1点差だったんで、逆転の、サヨナラの流れをつくれるように、絶対3人で終われるようにマウンドに上がりました。今年このチームに来て、今の雰囲気が、強いオリックスの雰囲気だなと、最近すごく感じています」

 川瀬を投ゴロ、甲斐を中飛、今宮を二ゴロと13球で料理。連勝中のチームなら、まだまだチャンスがある――と信じ、実現するのを見届けると、大喜びでベンチを飛び出した。

 試合前に朗報が届いた。絶対エースとして18年夏の甲子園で旋風を巻き起こした母校・金足農が、秋田大会の初戦で難敵・ノースアジア大明桜を撃破。実弟の吉田大輝が10回2失点完投で勝利を飾った。その試合後に弟から「勝ったぞ」と連絡があり、すぐに「おめでとう」と返信した。

 「(相手校出身の)曽谷と一緒にたまたま見ていたんですけど、すごい刺激になった。そのままの勢いで優勝してほしい」

 そう話した兄は、チームの今季5度目の劇勝による5連勝と4月29日以来の勝率5割復帰に大きく貢献。自力優勝の可能性消滅危機もしのいだ3連覇王者が、いよいよ底力を発揮し始めた。 (山添 晴治)

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