Infoseek 楽天

部員10人!?そんなの関係ねぇ!小島よしお母校・稲毛が初戦突破 エース崎山15奪三振

スポニチアネックス 2024年7月11日 18時48分

 稲毛が1メートル67のエース・崎山琥王(3年)の熱投で流山に快勝、初戦を突破した。最速136キロの直球とスライダーを武器に8回まで毎回の15奪三振。9回131球を1人で投げ抜いた小さな右腕は「中盤からスライダーの制球がよくなった。夏の大会で15奪三振は大きな経験になる」と流れる汗をぬぐった。

 選手はわずか10人。選手10人は千葉大会に単独で出場している中では泉、市川昴と並んで最少タイだが、崎山主将は「少ない人数だと1人1人の意見が通りやすいし、充実した練習ができる」とメリットを口にする。

 初回2死一、三塁から先制打を放った馬場涼也(3年)は崎山の中学からの同級生。6年間ともに野球部で汗を流してきたチームメートは「先制点を取って楽にしてあげたかった。(崎山とは)話をしなくても気持ちの部分で分かり合えることがある」とあ・うんの呼吸を認めた。

 学校は27年度から中等教育学校(中高一貫)へ完全移行するため来春の新入生募集がない。来夏以降も単独チームで参加するためには内部進学予定の稲毛国際中学生の入部を頼るしかない。単独チーム継続の危機となっているが、高梨智也監督は「今後は内部進学生しか来ない形になるが、この活躍が刺激になればいいと思う。人数の少ないチームへの勇気にもなる」と期待している。

 芸人・小島よしおは野球部OB。部室にはサイン色紙も飾られている。「一戦必勝。上を見ずに目の前の試合を勝ち抜いていくだけ」と気を引き締めた崎山。少人数も存続の危機も、そんなの関係ねえ!稲毛ナインは絆を武器に全員野球で今を走り抜く。

この記事の関連ニュース