パリ五輪に臨む女子日本代表「なでしこジャパン」は11日、千葉合宿を打ち上げ、あす13日に壮行試合ガーナ戦が行われる金沢市内に移動した。ブライトン移籍が決まったMF清家貴子（27）は「ここからあと1、2週間で上げていければ」と本番へギアを切り替える構え。“同僚”になる日本代表MF三笘薫（27）に続き、世界に名をとどろかせる準備を進めている。
代表活動前に、メディカルチェックで訪れた新天地でサプライズがあった。筑波大の1学年下で、男子トップチームに所属する三笘と対面。「施設凄いですね」などと、たわいもない会話をしたという。大学時代に面識はなかったものの、清家は三笘が走り方を教わっていた陸上指導者の同門コーチに師事。同じメソッドでスピードを磨いてきた。
プレースタイルも共通点は多く、打開力と高い得点能力を備える。「自分にしかできないプレーがある。五輪本番で出せるように」と清家。ここ一番で勝負強さを発揮する。 （坂本 寛人）