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卓球女子エース早田ひな 東京五輪・伊藤美誠超える「金・金・金」へ「思い出として一番に出てくる年に」

スポニチアネックス 2024年7月13日 4時32分

 卓球のパリ五輪代表が12日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで直前合宿を報道陣に公開した。3種目に出場する女子の早田ひな(24=日本生命)は混合ダブルスから始まる戦いへと意欲満々。3つの金メダルを目指す自身初の大舞台に向け、エースとしての覚悟を示した。卓球界で初めて兄妹で出場する張本智和(21=智和企画)と張本美和(16=木下グループ)は共闘を誓った。

 7月7日に誕生日を迎え、日本女子のエースが決意を新たにした。コンディションを考慮して練習に参加しなかった早田は、取材のみに対応。24歳となって臨む初の夢舞台に向けて「(いつか)人生を振り返った時に、五輪に出場した24歳は思い出として一番に出てくる年になると思う。自分ができる最大限を発揮したい」と言葉に力を込めた。

 五輪切符を懸けた選考レースはトップを独走したままフィニッシュ。4月中旬からの2カ月半は、五輪のシードに関わる世界ランキングを上げるために海外ツアーを転戦してきた。アフリカや南米も含めて世界各国を巡り、張本智と組む混合ダブルスでは、世界1位の中国ペアが不在だった直近の4大会ですべて優勝。本大会の第2シードを確実とした。

 最初に臨むのが混合ダブルス。前回大会で水谷隼、伊藤美誠組が金メダルを獲得しており、3年前の再現が求められているのは自覚している。続くシングルスは自身で「金メダル」への思いを公言し、最大のターゲットとしてきた種目。ラストの団体は日本女子が過去、銀メダルを2度、銅メダルを1度獲得し、悲願の頂点へと機運は高まっている。

 東京五輪では伊藤がシングルス銅、団体戦銀、混合ダブルス金と3つのメダルを獲得しており、その偉業を超える活躍が期待される。重圧と背中合わせでも「パリ五輪を全力で楽しみたい。その姿をいろんな人たちに見てもらえたら」。七夕の誓いを胸に、覚悟を持って花の都へと向かう。 (西海 康平)

《美宇左膝「良くなってきた」》

 ○…初のシングルス、2度目の団体に臨む平野が万全を強調した。練習では左膝にサポーターを巻いて男子選手とトレーニング。海外転戦中の6月に違和感が出たが、その後に国内で調整したことから回復傾向にあるという。シングルスには第8シードとして臨むことが確実で「膝も良くなってきたし、シードも獲得できて風向きがいい」と笑みを浮かべた。

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