関西六大学野球連盟の大商大が“炎の12連戦”で強化を図る。8月17日から恒例の関東遠征に旅立つ予定だが、オープン戦は同17日からなんと12日連続で行われるハードスケジュールが組まれた。同17日は日本ハム2軍と、同22日は巨人2軍と、同23日はDeNA2軍と対戦予定。期間中は社会人野球の強豪とのオープン戦も組まれており、骨のある相手と実戦を重ねることで戦力の底上げを図っていく。
関東遠征に参加するのは約30人。3人1組で計10台の車に分乗し、関東近郊をぐるぐる回っていく予定だ。組まれたオープン戦のスケジュールをにらみ、限られた部費を有効活用すべく、各組はそれぞれ学割がきくリーズナブルな宿泊ホテルを自分たちで手配する必要もある。世間の学生は夏休み中だが、野球部として規律ある行動が求められる。
心身ともにタフな12連戦とはいえ、時間厳守は当たり前で、自己管理力と体力も問われる夏になりそうだ。富山陽一監督は「オフは車の移動中だけ」と説明したように、3人1組で行動する部員にとってはプレッシャー付きのハードな遠征になるのは間違いない。
今秋ドラフト上位候補に挙がる渡部聖弥（4年＝広陵）や広陵出身の真鍋慧（けいた、1年）らがそろう強打を武器に、今春の関西六大学を制した大商大。6月の大学選手権では2回戦で早大に延長10回タイブレークの末に0―1で惜敗した。今秋こそ悲願の日本一へ――。真夏の12連戦を秋へつなげる。
＜大商大の8月オープン戦予定＞
9日 愛知大
10日 パナソニック
11日 岐阜聖徳学園大
14日 愛知学院大
17日 日本ハム2軍
18日 青学大
19日 東芝
20日 国学院大
21日 三菱重工East
22日 巨人2軍
23日 DeNA2軍
24日 横浜商大
25日 東海大
26日 慶大
27日 日体大
28日 関西国際大
※予定は大商大硬式野球部公式サイトより