◇ア・リーグ レッドソックス7-0アスレチックス(2024年7月11日 ボストン)
レッドソックス・吉田は4号2ランを含む3安打で、今季初の4打点と大暴れを見せた。3、4番が合わせて7打数無安打6三振と不振だったが、6番打者が救世主となった。
初回2死満塁は、内角直球にバットを折られながら右前に運んで先制の2点打。6回無死一塁では、苦手としてきた左投手の内角高めを仕留め、右中間の自軍ブルペンへ運んだ。「スピンもかかって、風も味方してくれた」と相好を崩した。
8回にも右前打したが、唯一凡退の3回の反省を忘れなかった。ライナー性の打球は右翼手の正面で「先に腰が回ってしまった。もう少し我慢すれば右中間にいい打球が行ったかも」と貪欲だった。
7月に入りチームは7勝2敗。その間、打率・333、2本塁打、11打点と好調の吉田が支える。6月上旬に14ゲーム離れていた地区首位との差は、5・5ゲームまで縮まった。アレックス・コーラ監督は「チームで最もいい打者の一人」と最大級の賛辞で称えた。