◇インターリーグ ドジャース4―3タイガース(2024年7月12日 デトロイト)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が12日(日本時間13日)、敵地でのタイガース戦に「1番・DH」で先発出場。9回に決勝打を放つなど5打数1安打1打点でチームの勝利に貢献した。
今季10勝3敗でサイ・ヤング賞候補に挙がる相手先発左腕・スクバルに対し、5回の第3打席まで無安打に抑えられると、2-3の8回の第4打席は相手3番手・ブリースキーの外角チェンジアップにバットが空を切り空振り三振。凡退が続いた。
それでも3-3の同点で迎えた9回2死一、三塁と絶好の勝ち越し機で相手5番手・ホルトンの内寄りシンカーをフルスイング。打球は大きな弧を描き中堅方向へ伸びた。大谷は“確信歩き”で一塁ベースに向かったが、打球はフェンス手前でワンバウンドしてからスタンドへ。惜しくも日本選手初の200号とはならなかったが、三塁走者・テーラーを生還させ、勝ち越し点をゲット。これが決勝打となった。
ドジャースは先発・パクストンが2回までに3失点。それでも4回にフリーマンが14号ソロで反撃ののろしをあげると、この回、パヘスにも適時打が飛び出し、2-3と1点差に迫った。
8回2死一、三塁ではT・ヘルナンデスが右前適時打を放ち、終盤に試合を振り出しに戻し、大谷の決勝打につなげ、連敗を4で止めた。
試合後、大谷は決勝打を振り返り「ヒットで1得点でいい。なんとか打ちたいなと思ってて、打った瞬間、抜けるかどうか分からなかったですけど、何とか抜けて欲しいなという気持ちで走りました」と汗を拭った。
逆転勝利に「連敗中でなかなかタフな試合が続いてましたし、いい流れを持ってくるのが大事だと思うので、初戦を取れたのがまず大きい」と喜んだ。