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阪神・岡田監督 伊藤将、漆原の2軍降格決断「ずっと全然やで、そら。考えたらキャンプからやんか」

スポニチアネックス 2024年7月14日 5時18分

 ◇セ・リーグ 阪神8ー10中日(2024年7月13日 バンテリンD)

 阪神は5位・中日に痛恨の連敗を喫した。試合後、岡田監督は再三のリードを守り切れなかった投手陣に苦言。まず矛先を向けたのは序盤に2点の援護をもらいながら、3回6安打5失点で降板した先発・伊藤将だった。

 「全然やもんなあ。(ボールも)甘いのばっかりやもんなあ」

 2点優勢の2回は先頭の福永、細川に連打を浴びて無死二、三塁とされ、高橋周に高めに浮いたスライダーを仕留められて右越え3ランを被弾。3回もカリステ、福永に連続適時打を許して2点を失った。立ち直る兆しを見せない左腕に対し、厳しい言葉が続いた。

 「ずっと全然やで、そら。考えたらキャンプからやんか。初登板からやんか。セルラーからやんか」。今春初の対外試合で初回に7失点と炎上した2月23日巨人戦(セルラー那覇)から続く低空飛行に、首をかしげた。

 打線の奮起で8―5と逆転に成功した直後の5回も3番手・漆原が精彩を欠いた。カリステの中犠飛、福永の右前適時打で2失点。1死一、二塁で救援した浜地も、細川に2点適時打を浴びて逆転を許し、2死二塁では投手の藤嶋にも右前に落とされてリードを広げられた。「見ての通り打たれたので申し訳ない」と3試合連続失点の漆原。乱戦を止め、自軍に流れを引き寄せるべく投入した2人の乱調にも指揮官は「2人で5点やもん。全然ボールも来てない。置きにいっとる」と眉間にしわを寄せた。

 前夜も、この日とは打順こそ違えど、2回に村上が福永、高橋周、細川に3連続長打を浴びて3失点。連日、同じ顔ぶれに痛打を許す展開に「一緒のバッターばっかり。3人で3点や。何をやっとんやろなバッテリーで」とボヤキは止まらない。

 不安定な投球が続く伊藤将、4敗目を喫した漆原は、きょう14日に2軍降格となる見込み。指揮官は「もう低めの時代は終わったで」とバッテリーに突きつけるような言葉を残し、球場を後にした。(遠藤 礼) 

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