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ベテラン・涌井の緊急降板に中日打線が奮起 今季2度目の10得点で乱打戦を制し4位・阪神に3差接近

スポニチアネックス 2024年7月14日 5時3分

 ◇セ・リーグ 中日10ー8阪神(2024年7月13日 バンテリンD)

 ベテラン・涌井の非常事態に、リーグ最少得点の中日打線が奮起した。取って取られてのシーソーゲームで阪神に打ち勝ち、今季2度目の2桁10得点。0―2の2回無死二、三塁で最初の逆転劇となる右越え2号3ランを放った高橋周が、ナインの総意を口にした。

 「毎試合、毎試合、投手の人たちに助けられているんで、たまにはこういう試合もあっていい。何とか今日、打ち勝てたんで、これをきっかけに僕も、チーム全体としても、いい感じにいけたら」

 思わぬアクシデントから始まった。初回を3者凡退で立ち上がった涌井が2回もいったんマウンドに上がりながら、異変を訴えて降板。試合中に名古屋市内の病院に向かい「右広背筋肉離れ」と診断された。14日に登録を外れる見込み。慌てて準備した2番手・土生がこの回に2点を先制される苦しい展開。ここから、試合前までリーグで唯一、総得点が200点未満の190点だった打線が爆発した。

 7―8の5回1死一、二塁で決勝の左翼線2点二塁打を放った細川は、左越え10号2ランを放った前夜に続く2打点で「打点を稼げているのが一番うれしい」とうなずいた。立浪監督は「打線がカバーしてくれた。こんな試合は年に1回あるかないか。勝ち切れたことが大きい」と強調した。連勝で、4位・阪神まで3ゲーム差に迫った。(山添 晴治)

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