◇セ・リーグ 巨人―DeNA(2024年7月14日 東京D)
巨人の菅野智之投手(34)が14日のDeNA戦(東京D)で今季13度目の先発登板。初回に大量4点を失って5回5安打4失点で降板し、リーグ最多タイ&チーム単独トップとなる今季8勝目(1敗)を逃した。菅野が1試合で4失点するのは今季初めて。
開幕から13試合連続で盟友・小林とのバッテリー。試合前まで7勝1敗、防御率1.94と今季好調の菅野だったが、この日の初回に限ってはボールが高めに浮いてしまった。
初回、1番・梶原に内角高め直球を左翼線へ弾き返され、好走塁もあって二塁打にされると、2番・オースティンには外角高め直球を右翼フェンス直撃打とされ、これも二塁打に。直接捕球の可能性があり、梶原はスタートを切れなかったが、無死二、三塁のピンチを背負った。
すると、試合前までの通算で打率.386(44打数17安打)、2本塁打と苦手にしている3番・佐野に高めボール球の直球を左前へ2点適時打とされ、開始から7球で2点を失った。
4番・牧はフォークボールで空振り三振に打ち取ってようやく1死を取ったが、5番・宮崎には小林が外角低めに構えたスライダーが真ん中に入って左中間二塁打とされ、1死二、三塁。ここで杉内投手チーフコーチがマウンドへ向かって一呼吸入れたが、次の6番・山本に初球を右犠飛とされて3点目を失った。
さらに続いた2死三塁から7番・桑原には高めカットボールを中前適時打とされ、4失点目。8番・森敬を中飛に打ち取ってようやくこの回を終わらせたが、初回から打者8人で3連打を含む5安打4失点という厳しい立ち上がりとなった。
味方打線はその裏、1番・丸の安打などで2死一、二塁としたが、無得点。
それでも、2回にはボールが低めに集まり始め、オースティンを内角低めツーシームで見逃し三振に取るなど3者凡退。3回も佐野、牧、宮崎のクリーンアップを内野ゴロ3つに仕留め、4回も3者凡退と完全に立ち直って打線の反撃を待った。
0―4のまま迎えた5回には1死から梶原の一ゴロを本職・捕手の大城卓がファンブルして塁に出し、二盗も決められて1死二塁とされたが、後続を打ち取ってこの回も無失点。その裏、1死走者なしで打席が回ると、代打・立岡がコールされて降板となった。
菅野の投球内容は5回で打者21人に対して70球を投げ、5安打4失点。5三振を奪い、四死球なし、直球の最速は150キロだった。
前回登板した7日のヤクルト戦(神宮)は猛暑のなかでのマウンドだったが、打線が2回までに7得点する大量援護にも恵まれて5回5安打3失点(自責2)と踏ん張り、7勝目を挙げていた。