◇第106回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 大体大浪商10―0桃山学院(2024年7月14日 シティ信金スタジアム)
春夏通算32回甲子園出場の古豪・大体大浪商が牛島和彦―香川伸行のバッテリーで甲子園を沸かせた79年以来45年ぶりとなる夏の甲子園へ、5回コールドで第一歩を踏み出した。
「勝つことで成長していくチーム。今年の大阪は混戦と言われている。ウチもそこに割って入る手応えはある」と三重監督時代の14年夏に甲子園準優勝を経験した中村好治監督(70)は昨秋から母校に復帰。夏に勝負をかけている。
野球部は今年が創部100周年。同じく100周年を迎える甲子園出場は張本勲氏、高田繁氏、牛島和彦氏らOBの悲願でもある。張本氏らを中心にOBがトラック2台分の米、60人分のステーキなどを差し入れた。「喝と言わせないように」と張本氏も中村監督を通じてメッセージを寄せていた。昨秋の大阪大会準々決勝では4―5と接戦だった大阪桐蔭へのリベンジを選手も誓っていた。