◇大相撲名古屋場所初日(2024年7月14日 ドルフィンズアリーナ)
今場所10勝すれば1場所で大関へ復帰できる関脇・霧島(28=音羽山部屋)が東前頭3枚目の高安(34=田子ノ浦部屋)を寄り切り、白星発進した。
立ち合いは互いに突き放して攻防のある展開。霧島は右上手をつかみ、低い体勢で高安の横につく形をつくった。そこから右を巻き替えて下手をつかんで押し込むと、高安は力を抜いたように土俵を割った。
霧島は首のケガの影響で直近2場所負け越して大関から陥落した。痛めた箇所をこの日の取組で気にする様子はなく、本来の相撲を取り戻しているようだ。
逆に高安は取組後に胸の下付近に手を当てて気にするそぶりを見せた。ABEMA大相撲中継で解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「(激しい動きの中で高安は)霧島の頭がみぞおちに入ったんじゃないかな。でも両者ともに、まわしを切ったり(攻防があり)いい相撲でした」と話した。