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広島・秋山、球宴前の敵地で上位対決6試合「引っ張っていけるように」 ヤクルト戦が降雨中止で切り替え

スポニチアネックス 2024年7月15日 5時47分

 ヤクルト戦が降雨中止となり、秋山は横浜への移動前にマツダスタジアムの屋内練習場で汗を流した。15日からは3位のDeNAと、19日からは現在4位の阪神と、いずれも敵地で3連戦に臨む。わずかなゲーム差での直接対決となり、前半戦最後の2カードはより重要だ。

 「残り10試合なら別だけど、1日で順位が変わったりするので、そこはみんな意識していないと思う。ただこの位置にいれば後半戦がタフになる可能性もある。引っ張っていけるように頑張りたい」

 リードオフマンの自覚。開幕当初は5番だったが、4月16日のDeNA戦で1番に指名されると、以降はほぼ不動で63試合に出場する。このうち初回先頭打者での出塁は四死球を含めて29試合。塁に出たらチームも22勝7敗と高勝率を誇る。

 「(西武時代含め)1番を長くやっている分だけ、(攻撃に)いい影響があったな…とか、いいきっかけをつくれたかな…とか、自分の中で分かるものなので、その回数が増えれば増えるほどいい」

 無論、初回以降のつなぎ役としての貢献度も小さくない。中でもDeNA戦の今季対戦打率・425は、セ・リーグ5球団のカード別で最も高く、出塁率・467も同じくトップを誇る。秋山は「そうなんですか? あまり聞きたくなかった」と苦笑して続ける。

 「それは意識していないし、同じようにやりたい。相性はそれまでの結果でしかない。ここでいい仕事したな…というふうに見てもらえたり、いい仕事したな…と自分で納得できるものが出せるかどうか(が大事)なので」

 この日は、ひとり親家庭の親子11組24人をマツダスタジアムに招待した。西武時代の15年から取り組む支援活動で、今年3回目。残念ながら試合は中止となったが、記念撮影するなどして交流し「これから優勝争いの中でやっていくので、ぜひまた球場に来てください」と呼びかけた。

 優勝争いの佳境で、連日カープのニュースで盛り上がる。そうなれば、容易に観戦しにくいであろう状況でも“また球場へ行ってみよう”と思ってもらえるのでは…。それが秋山の真意。その発信はまた本人にとってもモチベーションになる。前半最後の6試合でラストスパート。豊富なキャリアを持つ36歳がけん引する。(江尾 卓也)

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