◇パ・リーグ 楽天4－2西武（2024年7月14日 楽天モバイル）
楽天・小郷は西武3連戦を前に弱気になっていた。「普通に嫌でした。打率が下がるな…」。無傷の5連勝だったドラフト1位左腕・武内、21年10月から13連敗中だった今井、昨年6月から4連敗中の隅田が相手だった。
「狙い球を絞らずに走者を進めようと思っていたのが、たまたまいい角度で上がってくれた」。2―2の8回無死一塁、隅田から決勝の6号2ランを右翼席に運んだ。天敵相手に3連勝。パ・リーグ相手の同一カード3連勝は今季初で、6月24日以来20日ぶりに借金を完済した。
初戦に勝った後、今江監督は「3つ獲る。正直いつもとは意気込みが違う」と珍しく闘志をあらわにした。5回にも中前適時打し2安打3打点の小郷は、3試合連続で計5打点。同一リーグではトップの対戦打率.448と西武キラーぶりを発揮した。
「“今江監督が3連勝する”という記事を見たので、なんとか勝ちたかった」。小郷はお立ち台で胸を張った。（花里 雄太）