◇欧州選手権決勝 スペイン2―1イングランド(2024年7月14日 ベルリン)
サッカーの24年欧州選手権(EURO)ドイツ大会は14日に決勝戦を迎え、“無敵艦隊”スペインが2大会連続の決勝進出を果たしたイングランドに2―1と勝利。単独最多記録となる3大会ぶり4度目の優勝を飾り、開幕から無傷7連勝での戴冠という史上初の快挙も達成した。
スペインは準決勝出場停止だったDFカルバハルとDFルノルマンがスタメン復帰。その準決勝試合終了直後、ファン乱入からの騒動で警備員と接触し、痛めた右足の状態が心配された主将のFWモラタは無事先発出場。前日に17歳の誕生日を迎えたばかりのFWヤマルも4試合連続でスタメン起用された。
前半は互いに決定機がないまま0―0で終了。前半12分、FWウィリアムスがドリブル突破からゴール前でシュートを放つも相手DFにブロックされゴールならず。イングランドの組織的な守備を崩せず後半へ折り返した。
後半頭からMFロドリに代えてMFスビメンディを投入すると、開始2分で先制ゴール。右サイドのDFカルバハルからのスルーパスを受けたFWヤマルがドリブルで中央へカットイン。左サイドへ絶妙なパスを送ると、フリーで駆け上がったFWウィリアムスがエリア内で左足一閃。強烈なシュートをゴール右隅へ突き刺し、スペインベンチは大盛り上がりとなった。
勢いに乗るスペインはFWモラタ、FWウィリアムスと立て続けにシュートを放つもゴールならず。同21分にはFWヤマルが得意の左足でゴールを狙うも相手GKピックフォードのファインセーブに阻まれ追加点を逃した。
すると同28分、途中出場のMFパーマーにミドルシュートを浴び失点。1―1と同点に追いつかれてしまったが同41分、DFククレジャの左サイドからのクロスに飛び込んだ途中出場FWオヤルサバルが右足を合わせ劇的な決勝ゴール。2―1で競り勝ち、12年以来3大会ぶり4度目の優勝を果たした。