◇インターリーグ タイガース4―3ドジャース(2024年7月14日 デトロイト)
先発から中継ぎに配置転換されたタイガースの前田健太投手(36)が14日(日本時間15日)、本拠でのドジャース戦に0-3の4回から3番手で救援登板した。大谷翔平投手(30)に内野安打を許したものの、3回2/3を投げて1安打無失点、5奪三振の投球。大谷の打席で今季最速となる94.1マイル(約151.4キロ)もマークした。ドジャース打線を寄せ付けず、2戦連続となるサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
前田との一問一答は以下の通り。
――今日の登板を振り返って。
「先発ローテーションを外れて、今回はリリーフで登板したが、うまくいかないこともあったし、悪いことを1回忘れて、また一からのスタート。とにかくバッターを抑えることに集中して投げた結果、いい結果につながった。これを続けられるようにやっていきたいです」
――今日は全球種スピードが出てキレがあったように見えたが、短いイニングだったから全力投球でいった?
「そういうわけじゃなくて、スライダーとかスプリットは今まで動きを気にしてこういうふうに曲げたいとか思いながら投げていたので、正直そこまで力を入れて投げていなかった。コントロールをうまくしながら投げていたけど、やっぱりしっかり腕を振って強めに投げた方がいいんじゃないかと思った。いい時のイメージは腕を振って投げていたので、それを取り戻すことができたと思います」
――直球や変化球の制球もよかった。
「フォーシームも狙ったところに全部いったわけではないんだけど、しっかりストライクゾーンで勝負することを心がけて投げた。四隅を狙いながら投げるのも大事ですけど、時にはアバウトに投げることも大事だと思った。しっかりコース狙うときと力で行く時をうまく使い分けられた」
――球宴休み前に古巣相手に好投してチームも勝った。
「いいピッチングができたことで少しはリラックスして休めると思う。いいピッチングができなかったらいい気分で休めなかったと思う。チームも勝てたし、いい形でオールスター休みを迎えられる」
――マウンドを降りる時は観客から拍手をもらった。
「タイガースに来てからなかなかチームに貢献できていなかったですし、悪い登板が続いていたので今日はいいピッチングを見せられて良かった。今後はたくさん勝利に貢献できるピッチングを続けていきたいと思います」
――大谷選手との対戦はどうでしたか?
「特別でしたね。もちろんいいバッターなんでプレッシャーはありますけど、凄く楽しかった。なんとか2死走者なしで彼を迎えたかった。ヒットは打たれましたけど、勝負を楽しむことができた。翔平のおかげで94マイルも出たしね(笑い)」