パリ五輪に出場するサッカー男子U―23日本代表のMF川崎颯太（22＝京都）が15日、羽田空港で取材対応。フランス入りを前に「18人というメンバーのただの一人ではなく、日本を勝たせる一人として、覚悟してフランスに行こうと思っている」と強い決意をにじませた。
脳裏に焼き付いている試合がある。12年ロンドン大会。1次リーグ初戦で日本は優勝候補のスペインを破り、歴史的な金星を挙げた。当時10歳だった川崎は「日本が世界でヨーロッパの強豪を倒す姿を、一ファンとして本当に誇らしく見ていた」という。「自分も日本の皆さんにそういう姿を見せられたら」。56年ぶりのメダル、その先の目標を見据え、今度は川崎自身が日本を熱狂させる思いでいる。
世界トップクラスとのマッチアップも熱望する。対戦したい選手にアルゼンチン代表のアルバレス（24＝マンチェスター・シティー）を挙げた。W杯カタール大会優勝にも貢献したストライカーで、今大会はオーバーエージ枠でメンバー入り。準決勝まで対戦する可能性はないが「マンCで活躍しているので、肌で感じてみたい。最終的にはヨーロッパで活躍したいという夢がある中で、そういう選手とできれば本当に幸せなこと」と胸を躍らせた。