◇パ・リーグ 西武―オリックス(2024年7月15日 ベルーナD)
7月19日に37歳になるベテラン・炭谷銀仁朗捕手のガッツが西武ナインに火をつけた。
0―0の均衡を破ったのは6回だ。
西川が二塁打で出塁。山村の進塁打で三塁へ進むと、野村大がエスピノーザの151キロ直球を右翼へ犠飛とした。
「攻撃」は直前の守備から始まっていた。
6回1死走者なしの場面。オリックス・若月の打球は一塁ベンチに飛び込みそうな小飛球だった。
捕球は無理だと思った。おそらくただ1人、諦めなかったのは炭谷だ。
全力で落下地点に向かうと足からスライディングで地面すれすれでキャッチ。勢い余ってベンチの手すりに激突。一塁手の野村大が心配して慌てて駆け寄った。
このファイト溢れるプレーが西武ナインを鼓舞。一番近くで目撃した野村大のバットが先制点を叩き出した。