◇パ・リーグ 西武3-0オリックス(2024年7月15日 ベルーナD)
西武が8連敗を止めた。ベテラン炭谷、栗山が守備でバットで流れを変えた。
育成から昇格した菅井信也投手(21)は2度目の先発で、7回3安打無失点でプロ初勝利を飾った。
試合は最悪の状態でスタートした。
「8番・一塁」でスタメン予定だったコルデロの体調不良で、開始直前に急きょ外崎が出場することになった。
山村が二塁から三塁、野村大が三塁から一塁へと“玉突き”守備位置交代のドタバタ劇だった。
初回の攻撃は無死三塁から三者連続三振で無得点だった。
流れを変えたのは炭谷。6回守備で一塁ファウルフライを手すりに激突しながらスライディングで好捕。このガッツ溢れるプレーが流れを変え、直後の攻撃で野村大が右犠飛を放ち、1点を奪った。
8回には歴代14位の松原誠に並ぶ栗山の通算405本目の二塁打が適時打となり、貴重な追加点。さらに炭谷が中前打で3点目を叩き出した。
炭谷は塁上で「スペシャル・アドバイザー」に就任し、来日したオレステス・デストラーデ氏(62)ばりのポーズも披露。最高の形で、西武が7月4日のソフトバンク戦以来、11日ぶりの白星を挙げた。