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上原、藤川、稲葉らと対戦の韓国チーム 米国コーチから骨付き牛カルビ店主まで多彩なレジェンドが揃う

スポニチアネックス 2024年7月16日 11時2分

 【室井昌也コラム 月に2回は韓情移入】上原浩治、藤川球児、城島健司、福留孝介、稲葉篤紀をはじめそうそうたる顔ぶれが集い、韓国のプロ野球OBと真剣勝負を行う、「日韓ドリームプレーヤーズゲーム」が来週22日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われる。

 韓国側もワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、オリンピックなどで日本と対戦した豪華な面々が揃った。彼らを近況と共に紹介する。

 1998年から3シーズン半、中日でプレー、第1回WBCでは上原、藤川からただ一人長打(二塁打)を放った李鍾範(イ・ジョンボム)がメンバー入りした。最近では「メジャーリーガー李政厚(イ・ジョンフ)の父」として認識している人も少なくないだろう。李鍾範は現在、レンジャーズ傘下のマイナーでコーチ研修を行っている。

 第2回WBCで日本戦に3度先発し2勝を挙げ、歴代左腕に次いで「三代目Jキラー」となった奉重根(ポン・ジュングン)もやってくる。奉重根はアメリカ・フロリダ州のIMGアカデミーで、メジャーリーガーを目指す若者に指導を行っている。

 奉重根は以前から「稲葉さんに会ったら謝りたい」と口にしていた。第2回WBCでの対戦で投球が大きく外れ、稲葉の頭の後ろを通過したからだ。ボールはバットに当たってファウルになった。「あれはわざとではないということを伝えたいです」。

 稲葉はこの場面について、「あの投球以来、あの大会ではバッティングのバランスを崩してしまいました」と話していた。しかし稲葉は「故意ではないと思っています。奉投手と会うのを楽しみにします」と言う。15年の時を経て、二人は笑顔で顔を合わせる。

 韓国のメンバーはアメリカで指導を行う李鍾範、奉重根のほか、5人のKBOの現職コーチ、巨人の育成コーチが含まれている。野球解説者で今回の出場者、張盛好(チャン・ソンホ)は日本の選手リストを見て驚き、「負けるんじゃないか?」と口にするも、「コーチとして活動している人たちは、僕ら解説者よりも動けると思う」と期待した。

 韓国の21選手の中には現役引退後、高校、大学の監督とコーチ、女子韓国代表のコーチなどアマチュアの指導者が4人いる。解説者は前出の張盛好に加え、具臺晟(ク・デソン=元オリックス)、金泰均(キム・テギュン=元千葉ロッテ)ら5人だ。

 また、野球以外の分野で活動するメンバーも。左腕投手の李賢承(イ・ヒョンスン)はソウル市内で骨付き牛カルビの専門店を経営している。日本の選手やOBでシーズンオフに韓国へ遊びに行く人は多い。今回の交流をきっかけに李賢承の店が日韓野球人の集いの場になるかもしれない。

 日韓ドリームプレーヤーズゲームは7イニング制。選手交代、同一選手の再出場は何度でも可という特別ルールで行われる。試合の模様はBS、ネット配信などで生中継される予定だ。=敬称略=

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