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修徳・元日本ハムの飯山Jr.大夢「全力」零封 父の引退試合で学んだ野球哲学

スポニチアネックス 2024年7月16日 5時3分

 ◇第106回全国高校野球選手権東東京大会3回戦 修徳10-0都日比谷(2024年7月15日 神宮)

 2回終了時で9―0。それでも修徳のエース・飯山大夢(ひろむ=3年)の気が緩むことはない。3回までに6個の三振を奪うなど1安打無失点。伸びのある直球を軸に圧倒した。「序盤は力みが出てしまいました」。マウンドでは淡々と投げたが、やはり初戦の高ぶりもあって制球を乱した。荒井監督からは「打たせた方が野手がリズムに乗るぞ」と助言をもらって気持ちもフォームも修正。低めに制球する、本来の投球を取り戻した。

 父は元日本ハムで堅実な守備を武器として通算911試合に出場した裕志氏(現スカウト兼プロスカウト)。野球にひたむきな父の背中を見て、自身も努力を重ねた。脳裏に焼き付いているシーンは17年10月3日、札幌ドームで行われた引退試合。8回表の守備から途中出場した父は、最後の舞台でも若手のように守備位置まで全力疾走した。飯山は「最後まで全力でやり遂げる姿は、今の野球哲学の礎です」と誇る。高校最後の夏。つらくても、苦しくても、全力で腕を振る。(菊地 一)

 ≪千葉・中央学院 双子の弟・成夢 同日勝利喜ぶ≫兄から遅れること約40分で始まった千葉大会3回戦の千葉敬愛戦に6―2で勝利。双子の弟の中央学院・成夢(なるむ=3年)は「同じ日に勝てたのはうれしいです」と汗を拭った。自身は3打数無安打も、捕手としては投手陣を巧みにリードして貢献。成夢は寮生活のため兄と連絡を取り合うことは少ないが「大夢も頑張っていると思う。双子そろって甲子園に出ることがこの夏の夢。必ずかなえたい」と目を輝かせた。

 ▼日本ハム・飯山裕志スカウト兼プロスカウト(双子の成夢と大夢の父)大夢は1試合目で緊張していたと思うし、成夢は2試合目だったので落ち着いてできたと思う。2人とも目指す場所(甲子園)に向けて好発進できて良かった。

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