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幕下4枚目の吉井が大辻との同学年ライバル対決制す「一緒に上がりたい」狙うは関取同時昇進

スポニチアネックス 2024年7月16日 6時12分

 ◇大相撲名古屋場所2日目(2024年7月15日 愛知・ドルフィンズアリーナ)

 西幕下4枚目の吉井(20=時津風部屋)が東幕下4枚目の大辻(20=高田川部屋)を下して白星発進とした。

 立ち合い左で浅い上手を引くと、右が差せず膠着状態に。機を見て左から上手出し投げを打って崩し、休まず攻めて押し出した。先場所は一気に前に出ていくところを突き落としで敗れていたため「前ミツ引けて、先場所みたいに攻め急がずにいけた」と反省を生かした。

 元中学横綱の吉井は、6年前の全中決勝で大辻と対戦して勝利。その後ともに中卒で角界入りし、同学年ライバルとしてしのぎを削ってきた。先場所は東西の7枚目同士でともに5勝2敗。同じように番付を上げ、今場所は十両昇進圏内の4枚目に2人が並んだ。「絶対負けたくない相手」と土俵上では火花を散らすが、普段から仲が良く「一緒に(関取に)上がりたいねと場所前に話した」と互いに刺激し合っている。2場所連続1番相撲で顔が合い「勝ち越しや負け越しが懸かった状態でやるよりは最初にやった方が楽」と幸先の良いスタートを切った。

 プロでの対戦成績はこれで2勝1敗。「これからもたくさん対戦すると思う。ここでやってもしょうがないので、お互いに上でできるように。2人で相撲界を盛り上げていけるような力士になりたい」と共闘を誓い、十両や幕内で切磋琢磨していくことを見据えた。

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