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ア・リーグ首位打者の日系3世・クワン「ぜひとも参加したい」侍ジャパンとしてWBC出場熱望

スポニチアネックス 2024年7月16日 8時30分

 ガーディアンズのスティーブン・クワン外野手(26)が15日(日本時間16日)、テキサス州アーリントンで16日(同17日)に開催されるオールスター戦の前日会見に参加。侍ジャパン入りについて言及した。

 クワンは現在、打率・352でア・リーグトップに立っており、初の打撃タイトルに期待がかかる。また、母方の祖父母が山形出身の日系3世として知られ、昨春WBCでは予備登録メンバーに入っていた。ただ、代表資格を得るためには本人、もしくは両親のどちらかが日本生まれの必要があったが、母は米国生まれだったため資格を得られず“幻の侍戦士”となった。

 改めて、侍ジャパンのメンバーとしてWBC出場へ意欲を問われ「もしも機会があったら、ぜひとも参加したい」と意欲満々。「前回も出たかったけど、規則の問題で叶わなかった。(制度が)変わるのであれば、ぜひ出たい」と侍ジャパン入りを待ち望んだ。

 WBCに日本代表として出場したいと思うようになったきっかけについて「2009年のWBCの試合をLA(ロサンゼルス)で見た時」と振り返り「私は北カリフォルニア出身で、南カリフォルニアまで試合を見に行った。日本代表の帽子を買った。当時から(WBC出場に)惹かれていた」と現地観戦したことがきっかけで侍ジャパンに憧れるようになったと語った。

 母方の祖父母については「山形の出身。2019年の1月に訪れた。婆ちゃんが育った場所、爺ちゃんの家を実際に見た。美味しいご飯を食べ、いい時間を過ごした」と山形も訪れたと明かし、一番の思い出として「すぐ近くにラーメン屋さんがあって、かなり空腹だったからすぐにそこに行った。人生で最もおいしいラーメンだった。素晴らしい思い出だ」と近所のラーメン屋の美味しさに感動したと語った。

 また、自身の憧れはイチローであり、その影響は「大きいよ」とクワン。「夏の間、婆ちゃんと過ごすと、いつも日本のニュースを流していた。そこでは活躍しようがしまいが、常にイチローについて報じられていた。まだ子供だったけど、いつもイチロー の姿を見ていた」と幼少期に見た日本のニュースはイチローが中心だったと回想。「私も左打ちの外野手で、足もある。私が野球を好きになった主要な理由が彼の存在だ」と改めてリスペクトした。

 また、ドジャース・大谷翔平とは「1年目の試合前、フィールドで会った。そこで彼に“WBCで日本代表でプレーしたいか?”と尋ねられた」と22年に大谷からWBCへの誘いがあったと明かし「その時点では、彼が私に出て欲しいと思っていたこと自体が驚きだった。そこでの出場は叶わなかったが、できればいずれ出たい」と出場を熱望した。

 その誘いを受けた大谷が昨年のWBCで侍ジャパンの一員として世界一に貢献。さらにドジャース移籍後も大活躍している現状に「信じられないよ。みんながアンビリーバブルと言うのだろう。そもそも投打の両方をやるのが信じられない。今季は打撃に専念し、成功している。(リハビリのために)ルーティーンを変えて、それでもインパクトを与えている。とてつもない選手でいるのにはそれだけの理由がある」と敬意を示した。

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