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紀州のドン・ファン殺害 逮捕3年でようやく初公判 弁護士が解説「無罪主張…準備が進まない」

スポニチアネックス 2024年7月16日 14時40分

 弁護士の菊地幸夫氏が16日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、和歌山県の資産家で「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助さん(当時77)を殺害したとして殺人罪で起訴された元妻の須藤早貴被告(28)の初公判について解説した。

 野崎さんは18年5月24日、自宅の寝室で死亡しているのが発見された。死因は覚醒剤中毒。須藤被告は野崎さんに何らかの方法で覚醒剤を摂取させ死亡させたなどとして、殺人の罪に問われている。須藤被告は元銀行員の男性に対する詐欺事件でも罪に問われているが、殺人罪の初公判が9月12日に決まった。初公判を含め25回の審理が行われ、判決は12月12日に言い渡される。

 逮捕から3年かかっての初公判について、菊地氏は「だいぶ時間がかかっていることは間違いないと思います」と語った。理由としては「証拠が乏しいということで、なかなかスピードアップして立件に結びつかなかったということ」と説明。「被告人側が無罪主張することになると思いますけど、全面的に争っているということで、裁判のための準備、公判前準備手続きも遅々として進まないという状況があっただろうと思います」とも推測した。

 今後については「直接、殺人事件ですから。人を殺したということをどう立証するか。直接証明する、録画とか防犯カメラがあるわけではないということで」と見通した。3カ月での判決については、裁判員裁判であることも影響していると指摘。「まあまあの非常に忙しいペースだと思う。裁判員の方も長期間拘束しておくわけにもいかないので、ある程度の期間で裁判を終結させないといけないというと、こんなペースになってしまうというのはやむを得ないことだと思います」と解説した。

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