◇大相撲名古屋場所3日目(2024年7月16日 ドルフィンズアリーナ)
今場所10勝すれば1場所で大関へ復帰できる関脇・霧島(28=音羽山部屋)が西前頭3枚目の豪ノ山(26=武隈部屋)を上手投げで下し、初日から3連勝とした。
立ち合いは突き放し。そこから豪ノ山に右差しで攻め込まれたものの、後退しながら左上手をつかみ、右を差して組み止めた。すぐに土俵中央へ押し戻すと、左上手を近い位置に持ち替えて頭をつけ、さらに右で前みつをつかんで万全の体勢に。相手が右下手で振ってきたところをこらえ、逆に左上手投げで転がした。
ABEMA大相撲中継で解説を務めた元小結・松鳳山の松谷裕也氏は「霧島は冷静でした。組み止めるのが速かった。左上手を取って頭をつければ、あとはどう料理するか、という展開でした」と危なげない内容であることを指摘した。