◇セ・リーグ 巨人2―1阪神(2024年7月16日 東京D)
巨人は阪神に競り勝ち、7連勝後の連敗を2でストップ。貯金6として単独首位をキープした。
初回、1死一、二塁から岡本和の10打席ぶり安打となる左前適時打で先制。チームとして21イニングぶりの得点を刻むと、続く大城卓は18試合連続出塁となる左翼線への適時二塁打を放って“難敵”才木から幸先良く2点を先取した。
試合前まで6勝2敗、防御率1.69の先発右腕・山崎伊は2回に小幡のポテンヒットで1点失ったが、その後は2―1のまま試合が進行。結局、7回で今季自身最多の128球を投げ、8安打を打たれながらも1失点の粘投で自ら決勝打を放った6月25日のDeNA戦(新潟)以来3試合ぶりとなる7勝目(2敗)を挙げている。
2試合連続零敗中だった打線は試合前までリーグ最多タイの8勝(2敗)を挙げ、リーグ2位の防御率1.12、巨人戦の今季成績はここまで1勝0敗、防御率0.98の才木から2点先制。その後は初回の2死満塁、3回の1死満塁、7回の2死満塁でいずれも無得点に終わるなど追加点を奪えなかったが、才木の巨人戦連勝を3でストップしている。
阿部慎之助監督(45)との試合後の主なやりとりは以下の通り。
――防御率1点台同士の投手の投げ合い。
「(才木に対して)序盤、あれだけランナー出たりするっていうのも想定外だったんですけど。球数もたくさん投げさせられましたし、いい攻撃ができたんじゃないかなっていうのは思いますね」
――山崎伊について。
「最後、ね。才木投手と。もう“投げ合い”みたいな感じでね。本人にとっても大きい1勝だったんじゃないですかね」
――6回を終えて103球。7回も続投の判断は。
「いやもう、相手のピッチャーより本当は先におろしたくなかったんですけど。そういう、ちょっと僕の意地も出して投げてもらいました」
――今季初出場の岡田が今季初安打、粘って四球とアピールした。
「そうですね。凄くファームでも状態良くやってるのも知ってたんですけどね。ちょっと(1軍に)上げるのが遅いぐらいだったんですけど、いい働きしてくれました」
――あすはカード勝ち越しがかかる。
「とにかく…きょうね。ちょっと、あの…。勝ったんだけど、あんまり気持ち良くない勝ちなんで。うれしいですけど…ね。いろんなミスが出たりとか、やるべきことが全くできてなかったんで。もう一回ね、しっかり締めて、あした頑張りたいなと思います」