◇セ・リーグ 巨人2―1阪神(2024年7月16日 東京D)
巨人の守護神・大勢投手(25)が16日の阪神戦(東京D)で今季17度目のリリーフ登板。12球で3者三振に仕留める好投で今季11セーブ目を挙げた。
2―1とわずか1点リードの9回に3番手として登板。最初に打席へ迎えた小幡を156キロ、158キロ、158キロとオール直球で3球三振に打ち取ると、代打・糸原はフォークボールで空振り三振。近本もフォークボールで空振り三振に打ち取った。
大勢がマウンドで吠え、捕手の岸田もガッツポーズ。バッテリーは熱いハグで連敗ストップを喜び合った。
この日は巨人・山崎伊織投手(25)、阪神・才木浩人投手(25)という兵庫県出身の同学年右腕投手が先発。互いに意識しあうなかでイニングが進んだ。
結局、山崎伊が7回で8安打を打たれながらも1失点と粘投して今季7勝目(2敗)。才木は今季3敗目となったものの、8回9安打2失点で完投という、ともに力の入った内容だった。
両投手より1学年下だが、同じく兵庫県出身の大勢。試合後の一問一答は以下の通り。
――気合が入っていた。
「まあ、そうですね。伊織さんと才木さん、兵庫だったんで。まあ、僕も兵庫ですし。伊織さん意識してたんで。試合前から。足引っ張らないようにしようと思って頑張りました」
――球数も少なく、3者三振。
「真っすぐがしっかり投げれてたんで、変化球効いてたかなって思います」
――フォークも決まっていた。
「いや、そんなことないです、はい。岸田さんにうまいことリードしてもらったんで。それに、そこの構えたところにしっかり投げたのが良かったかなと思います」
――村田善則コーチが「いい意味で力が抜けてる」と。
「最近は、そうですね、善さんが言ってる通りで、しっかり力どれだけ抜くかっていうの、力入る場面なんで、力抜くっていうことを意識しながらはやってます」
――2軍でやってきたこと。
「(2軍監督の)桑田さんとはまた違うことなんでですけど。はい、自分なりにやってます」
――ボール自体も凄く良くなっている。
「真っすぐがしっかり、なんていうんすかね、投げてるんで。はい。そこがこう、変化球だったりにより、いい見え方がさせられてるんじゃないかなと思うんで。ですけど、今日は今日でしっかり切り替えて、明日も試合あるんで明日もしっかり投げたいなって思います」
――こういう試合を締めるのは。
「そうですね。1点差、一番しびれる場面で投げさせてもらえてるんで、期待に応えるのと、自分、ケガで途中離脱してるんで。その分ではないですけど、しっかりと今後の一戦一戦を大切に。これからもケガした時にお世話になった人、トレーナーさんだったりっていう人たち、しっかり恩返しというか、感謝の気持ちとか、そういうのを持って明日からも頑張りたいなと思います」