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霧島 因縁の豪ノ山撃破で大関復帰へ好発進 紫色の新締め込みで心機一転

スポニチアネックス 2024年7月17日 4時34分

 ◇大相撲名古屋場所3日目(2024年7月16日 ドルフィンズアリーナ)

 関脇・霧島が平幕・豪ノ山を上手投げで下し、3連勝とした。6場所守った大関から陥落した今場所、規定により大関に復帰できる10勝へ好発進した。3日目にして勝ちっぱなしは平幕・若元春を一方的に寄り切った横綱・照ノ富士ら5人になった。

 小麦色の肌に濃い紫色の締め込みが映えた。霧島が豪ノ山の出足を組み止めると、左上手を引き右も差して反撃開始。頭もつけ、万全の体勢から寄り返すと土俵際では投げを打ち合い、左上手で相手を転がした。

 豪ノ山とは過去1勝2敗で、特に先場所は初日に押し出されて痛恨の黒星。悪い流れが1勝6敗8休みでの大関陥落につながった。この日朝、師匠の音羽山親方(元横綱・鶴竜)と確認したのは立ち合い。「同じ失敗を繰り返さず、しっかり当たること」と音羽山親方。それを可能にしたのは先場所の休場理由、頸椎(けいつい)症神経根症からの回復が大きい。

 土俵には先代師匠の陸奥親方(元大関・霧島)と相談して色を決め、後援者から贈られた濃い紫色の締め込みで臨む。しこ名を受け継いだ先代師匠が65歳で定年になる4月までの横綱昇進を目指したが、逆に大関から陥落。「今場所からつけたい、替えたい」。黒からの心機一転を期した新締め込みで大関返り咲きを目指す。 (筒崎 嘉一)

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