◇ウエスタン・リーグ 阪神3-2オリックス(2024年7月16日 杉本商事バファローズスタジアム舞洲)
球宴明けの1軍復帰に向けて、阪神・木浪が実戦に復帰した。左肩甲骨の骨折からリハビリに取り組んでいた恐怖の8番打者が、ウエスタン・リーグのオリックス戦で「2番・遊撃」で31日ぶりに実戦出場した。
「(実戦)間隔が空いていたんで、どうかなと思っていたんですけど、思ったよりも反応できていた。守備も打球処理など凄く良かったと思います」
打撃でも守備でも骨折の影響は感じさせなかった。初回無死一塁からの第1打席では左飛に終わったが、142キロ直球を逆方向に運んだ。3回1死二塁の第2打席では四球を選び、チームの逆転に絡んだ。守っても初回無死一塁で二ゴロ併殺を成功させると、2度の遊ゴロも無難に処理。和田2軍監督も「久しぶりだけど動きは全く問題ない」と評価した。
この日は4回の守備から交代したが、17日の同戦は5イニング、18日の同戦はフルイニング出場の予定。「あとは打席の中での対投手での対応」と球宴中の1軍練習合流と26日の中日戦(甲子園)からの復帰を木浪は狙った。(鈴木 光)
▽木浪の経過
★6月15日 ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)9回にヘルナンデスの投球を背中に受ける死球で交代。試合後に病院で「左肩甲骨の骨折」と診断。
★同16日 出場選手登録を抹消され帰阪。「全然大丈夫だと思って、今日も試合に出るつもりでした」
★同18日 鳴尾浜球場でリハビリ開始。
★7月7日 屋外での打撃練習を再開。
★同11日 岡田監督が球宴明けの1軍復帰の見通しを示唆。