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ソフトバンク・山川 77日ぶり猛打賞&決勝打 22年の自分の映像をチェック「これから打てそうだなー」

スポニチアネックス 2024年7月17日 6時2分

 ◇パ・リーグ ソフトバンク4-1ロッテ(2024年7月16日 みずほペイペイD)

 ソフトバンクの山川穂高内野手(32)が16日、ロッテ戦で3安打2打点と活躍して勝利に貢献した。5回に先制の2点二塁打を放つなど、相手先発のメルセデスを攻略。試合前まで打率・152と苦戦していた左腕を打ち崩し、4月30日の楽天戦以来、今季3度目の猛打賞をマークした。4番が復調の兆しを見せ、チームの連敗は3でストップ。最大12・5ゲーム差から詰め寄ってきた2位・ロッテを7差と再び突き放した。

 満員御礼だった本拠地でのヒーローインタビュー。山川は「こういう意識」と体を使って自身のバッティングを説明した。4月30日の楽天戦以来、実に77日ぶりの3安打猛打賞。その感触は上々だった。

 「体の回し方、力の伝え方を昨日から変えました。最後の打席も良かったし“これから打てそうだなー”っていうのはあった。これを続けていきたい」

 初回、3回、5回と3打席連続安打し、5試合ぶりに打点をマークした5回の二塁打は先制打となった。1死二、三塁の好機でメルセデスが真ん中低めに投じたスライダーを強振。打球は左中間を真っ二つに割って2点が入った。打球は飛球ではなく、強烈なライナー。そこには打席での工夫があった。

 初回2死一塁での第1打席では内角低めの直球を引っ張り、あと1メートルで柵越えという左翼フェンス直撃のヒット。3回2死では中堅フェンス直撃の二塁打を放った。小久保監督は「何か軽く振ってる感じやったね。あれでも十分飛ぶし、今日くらいの軽さでいいんやないか」と褒めたが、打席での構えを変えたことで軽く打っているように周囲には映っていた。22年に41発を放って本塁打王を獲得した際のインパクトの瞬間の映像をコマ送りでチェック。一発を狙う打席では前傾姿勢になっていたのを、背筋を伸ばすように改めた。「今日みたいに球をつかまえられたら自然と外野の頭を越える打球が増える」と手応えを得ていた。

 6、7月は打撃の調子を落としていた山川にとって勝利打点は5月22日の楽天戦以来となった。チームが苦戦を続けていた左腕に黒星をつけ、連敗は3でストップ。最大12・5から詰め寄ってきた2位・ロッテを7差と突き放した。小久保監督は「チームの打つ、投げるの中心選手がしっかり活躍してくれたね。今日がきっかけとなれば落ち着くな」と語った。

 山川は「今日だけで終わらせず、明日以降も続けないと。打ってまた確認します」と慢心せずに言った。完全復調へつなげようと試合後には室内で打ち込みを行った。 (井上 満夫)

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