◇パ・リーグ 日本ハム5-4楽天(2024年7月16日 エスコンF)
前日は今季ワースト16失点の大敗。スタメンマスクだった日本ハム・田宮も悔しさにまみれた。「最近、打ってなかったので打ててよかった」。正捕手への定着を目指す24歳がバットで取り返した。
7回に野村の代走で途中出場。同点の9回は先頭で左前打を放つも打線は1死満塁の好機を逃した。10回は相手の守護神・則本から先頭・奈良間が投手のグラブをはじく打球で一塁にヘッドスライディング。魂の内野安打を見て「気合を見せてくれた」と燃えた。2死二塁からチームに今季5度目のサヨナラ勝利をもたらす中越え二塁打。5月22日オリックス戦での自身初のサヨナラ打は犠飛だっただけに初めて安打で試合を決めた。チームは勝率5割に復帰。3位タイに浮上した。
前半戦も残り4試合。本拠地エスコンフィールドで開催され、高卒6年目で初出場する球宴では一流選手から多くを学ぶつもりだ。「後半戦から(メンバーは)固定になっていく」と新庄監督。誰もが認める正捕手となるため、努力を重ねる。(田中 健人)
▼日本ハム・レイエス(8回に一時逆転の8号3ラン)いい場面でしっかり振り抜けた。順位争いをしている楽天に勝てたのが、とても大きい。