◇オールスター・ゲーム ナ・リーグ―ア・リーグ(2024年7月16日 アーリントン)
カブスの今永昇太投手(30)が16日(日本時間17日)、米テキサス州アーリントンで開催されたオールスター戦で4回から4番手で登板。メジャー1年目で夢の舞台は1回無安打無失点だった。
赤、黄、青のラインが入った球宴特別仕様のソックスでマウンドに立った今永はいきなり、ゲレロと対戦。3球目の直球がファウルになると、ゲレロのバットが吹っ飛びスタンドからは驚きの声。ゲレロを92・5マイル(約148・9キロ)の直球でニゴロに打ち取った。
次打者でオリオールズの正捕手・ラッチマンは低めスイーパーで空振り三振に、昨季世界一のレンジャーズ・セミエンはフルカウントまで粘られたが左直に打ち取り、最後は自ら拍手するようにグラブを叩いた。
登板後、会見に出席した今永は「イニングを投げ終えられてやはり無失点で終えられたことはすごいうれしいです」と安どの表情を見せた。
前日の会見では「僕が登板する時、前後に必ず連絡をくれますし、本当に厳しい声をくれる母親なので、すごく僕の原動力は母親の存在なのでものすごく感謝しています」と母親の存在が励みになっているとした。
その上で母親については「厳しいですね」といい「打たれた後とかは“このボールがダメだった”とか言われるので、次は怒られないようにやりたいと思います」と登板後に“ダメ出し”を受けていることも明かした。
この発言を踏まえ、メディアがこの日の登板について母親からどんな言葉をかけられそうか質問した。
今永は「うーん」と考え込み「多分、ラッチマン選手は“あれスイングしてないんじゃないか?”って」と1死から空振り三振を奪ったラッチマンのスイングはハーフスイングだったのではとツッコミが入りそうと予想し、笑わせた。