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【高校野球】昨夏準Vの盛岡三が初戦突破 エースで4番の藤枝歳三は2安打1打点 名の由来はあの偉人…

スポニチアネックス 2024年7月17日 14時4分

 ◇第106回全国高校野球 岩手大会2回戦 盛岡三7―1金ケ崎(2024年7月17日 花巻)

 昨夏準優勝の盛岡三がまずは快勝で初戦突破。開幕から1週間後にようやく初戦を迎え、伊藤崇監督は「逆算して調整してきた中でしっかり勝てて良かった」と汗を拭った。

 相手の金ケ崎は部員5人のため、近隣校の部員から選手を借りる「単独廃校ルール」を利用し、昨夏の決勝で敗れた花巻東の選手が5人ベンチ入り。初戦から難敵となったが、エースで4番の藤枝歳三投手(3年)が快勝へ導いた。「4番・右翼」で出場すると、3回に3点差とする貴重な適時打を放つなど2安打1打点。投手としての登板はなかったが「新チームになってから打つ方にも力を入れてきたのでうれしい」と胸を張った。

 「歳三」の名は新選組で局長の近藤勇を支えた副長・土方歳三が由来だ。歴史好きの両親から「自分の意思を持って生きてほしい」との願いも込められている。実は父・修さんが推す歴史上の偉人は秋山好古。母・淳子さんが土方歳三推しであり「お母さんの意見を尊重しました」と笑った修さん。願い通りに成長した藤枝は、「土方歳三が新撰組を引っ張ったように、自分はチームの先頭に立って甲子園へ導きたい」とこの夏に懸ける思いを口にした。

 次戦は優勝候補にも上がる一関学院。互いに勝ち進めば昨年涙を飲んだ花巻東とは準決勝で当たる。強豪私立が28大会連続で優勝している夏の岩手大会。「強豪私立にも勝って今年こそ優勝したい」と藤枝。公立の雄として89年以来、35年ぶりの甲子園を目指す戦いは始まったばかりだ。

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