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野口健氏 富士登山で相次ぐ死者、救助要請増加「カオス状態…登山道の利用可能時間の設定は変更すべき」

スポニチアネックス 2024年7月17日 14時51分

 アルピニスト・野口健氏(50)が17日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。山開きして以降、登山客の遭難や救助要請が相次いでいることに言及した。

 14日午後0時40分ごろには、静岡県の富士山須走ルートの8合目付近登山道で、男性が倒れているのを登山客が発見し、山小屋の従業員を通じて消防に通報。県警御殿場署によると、所持品などから60代とみられ、心肺停止の状態で、その後死亡が確認された。このほかにも富士山の静岡県側では10日の山開き以降、登山客が死亡するケースが相次いでおり、救助要請も増加している。

 野口氏は「富士山はカオス状態。係員(山梨県スタッフ)の必死の説得も一部の観光客(もはや登山客とは呼べない)が耳を貸さず登山を強行してしまえば止める事ができない。山開きしたばかりの富士山で5人が犠牲に。このままでは富士山は『死の山』になる。注意喚起だけではもはや限界」と指摘。

 続く投稿では「日帰りの登山者には午前中にスタートしてもらった方がいい。僕は富士山に登る時は日帰りが多いですが、午前5時過ぎにスタートし、昼前に登頂。そして夕方には五合目に下山する。日の出から登り遅くとも日没までには下山をすると。特に山登りの経験が少ない方はそれを徹底した方がいい。その為にも登山道の利用可能時間の設定は変更すべき」と自身の考えをつづり、「人命が関わる以上、直ぐにやってほしいが、しかし、現実問題、それが難しいのならば、来年に向けて今から議論してもらいたい」と提案した。

 山梨側登山道「吉田ルート」は今月1日に山開きし、山梨県は混雑や「弾丸登山」防止のため5合目に設置した入山規制ゲートの運用を開始した。

 午後4時から午前3時まで山小屋の宿泊予約者以外の入山を制限するほか、登山者の1日当たりの上限を4000人とした。通行料2000円の支払いも義務化。受付で配布される識別用のリストバンドを着けて登ることになった。

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