◇大相撲名古屋場所4日目（2024年7月17日 ドルフィンズアリーナ）
西前頭4枚目の人気業師、宇良（32＝木瀬部屋）は西前頭筆頭の熱海富士（21＝伊勢ケ浜部屋）を下手出し投げで転がして3勝1敗とした。
立ち合いで宇良は一度しゃがんで中に入り、すぐに右前みつをつかんだ。相手が圧力を強めるタイミングを見計らい、下手でひねるように出し投げを打ち、左手で首の付け根を押さえつけ、勝負を決めた。人気者同士の対決で場内は大いに沸いた。
喜怒哀楽をストレートに表すことが多い熱海富士は場所ごとに人気上昇中。この日は敗れたものの、3日目まで大関3連戦で2勝1敗と存在感を示している。ABEMA大相撲中継で解説を務めた元関脇・豊ノ島の梶原大樹氏は「熱海富士はそこそこ星を伸ばしていくんじゃないかな。脂肪の下に大きくした筋肉があり、体に張りがある」と状態の良さを指摘した。