◇パ・リーグ 西武6ー0オリックス(2024年7月17日 ベルーナD)
西武は17日、ベルーナDでオリックスと対戦し勝利。先発の青山美夏人(みなと、23)がうれしいプロ初勝利を挙げた。プロ初勝利を初完封で飾るのは、球団では2011年の牧田和久以来13年ぶりの快挙となった。
名前に「夏」の文字が入っている7月生まれの“夏男”が、試合後のヒーローインタビューで満面の笑みを見せた。
「最終回に登場曲が流れた時に、凄く興奮した。まだ今も気持ちが高ぶっている」
2年目の青山は、今季4度目の先発。ここまで好投を見せながらも0勝2敗と勝利が遠かった。「いつも先制点を与えないと思ってやっているが、毎回イニングの途中で後ろに託す形になっていたので」と、気合を入れ直して臨んだ初の中6日の登板だった。
140キロ台の直球に変化球を交えながら打たせて取るピッチングで凡打の山を築き、オリックス打線をわずか3安打に抑える快投。「自分がゼロで抑えていれば必ずチャンスは来ると信じていた」という投球に打線も6回一挙5得点の猛攻で応えた。
7月19日に24歳の誕生日を迎えるが、「(ウイニングボールは)実家に送りたい。誕生日前に初勝利できてとてもうれしい」と表情を崩した。
自己最長となる9回106球を投げ切り無失点、3奪三振1四球。最後は「気持ちで投げました。めちゃくちゃ気持ちいいです」と表情を崩した右腕。「ここからもっともっと勝ちをファンの皆さまに届けられるように頑張ります」と、低迷するチームの巻き返しの原動力になる。