◇パ・リーグ 西武6ー0オリックス(2024年7月17日 ベルーナD)
西武は17日、ベルーナDでオリックスと対戦。先発の青山美夏人(みなと、23)がうれしいプロ初勝利をプロ初完封で飾った。打ってはこの日急きょ1軍に昇格した奥村光一外野手(24)がプロ初打点となる先制の適時打を放った。チームは7月初のカード勝ち越しを決めた。
攻守に若獅子が躍動した。今季4度目の先発となった青山は最後までマウンドを守り抜き、9回106球で3安打無失点、3奪三振1四球の快投。プロ初勝利を完封で飾るのは球団では2011年の牧田和久以来13年ぶりの快挙となった。
打線は6回に打者一巡の猛攻で一挙5得点を挙げて青山を援護。その口火となる先制打を放ったのが、この日1軍に昇格し、即「2番・左翼」でスタメン出場した奥村だった。
以下は試合後の渡辺久信監督代行(58)との一問一答。
ーー素晴らしい試合。
「本当、青山がね、しっかり試合をつくって最後まで行ってくれたという。後ろのピッチャーは結構連投していたんで、非常に大きかった」
ーープロ初勝利が初完投初完封。
「去年中継ぎやってて、運が良ければ勝ち星はつくポジションも投げてたんですけど、なかなか付かなくて。今年先発に転向してこういう形でね、苦しい時にしっかり自分の仕事をしてくれた」
ーー今日のピッチングをベンチから見て。
「非常に的を絞らせないというか。途中からカーブ、緩急も使いだして。真っすぐは144、145キロくらいなんですけど差し込む場面も多くて。外野フライが非常に多かったですよね」
ーーこれで本格的に花開く。
「今回初めて完投、完封ですけど、次の試合が非常に大切になってくる。ただ、こういう若いピッチャーが出てくるっていうのは、凄く他の選手にも刺激になると思う」
ーー6回の一挙5得点。奥村がプロ初打点のタイムリー。
「追い込まれてましたし、非常にタフな場面だったんですけど、難しい変化球をうまくバットに乗せた。その前に守備でもいいプレーをしていたし、今日はヒーローだと思います」
ーー若い力が躍動した3連戦。
「今のメンバーの中で理想的な形というか。非常に打線のつながりという部分で。野球は分からないな、怖いなと思ったのは、宮城くんがノーノーのペースで投げてたんで。それをどう攻略するかということだったんですけど、一本のヒットからつながりだして。非常にいい攻撃だった。