今季のメジャー最終戦、全英オープンは18日に英国北西部のロイヤルトルーンGC（7385ヤード、パー71）で開幕する。3年連続3度目の出場となるパリ五輪日本代表の中島啓太（24＝フリー）は16日、アウト9ホールをラウンドして調整。メジャー挑戦6度目で初の予選通過を果たし、パリ五輪へと向かう。
中島が“6度目の正直”へ、気合を入れた。「今週はメジャーでかなり大事。まずは予選を通りたいのでしっかり頑張りたい」。今季主戦場とする欧州ツアーの年間ポイントランクは現在25位。来季米ツアー出場資格が与えられる同10位以内に入るには、ポイント加算の大きいメジャーは重要な一戦となる。
この日は木下稜介、川村昌弘、久常涼とともに練習ラウンド。ポットバンカーが各所に待ち受けるリンクスコースに対して「バンカーには絶対に入れたくない。落とし場所のターゲットが大事」と警戒した。
難所攻略へ、盟友の存在を刺激にする。前週のエビアン選手権では同学年の古江彩佳がメジャー初優勝。ナショナルチームの仲間からメジャー覇者が誕生し、「うれしい。しっかりみんなでチーム一丸となって、男子も頑張りたい」と続く意気込みを見せた。今大会後、1週間の調整を経て挑むパリ五輪。「日の丸を背負うという自覚を持ちながら、メダルを目指して頑張る」と描く夢舞台。メジャーで72ホールを戦えば、弾みがつくのは間違いない。