◇第106回全国高校野球選手権西東京大会3回戦 八王子学園八王子4－2法政（2024年7月17日 スリーボンド八王子）
今年も西東京はコタロウが輝く！！八王子学園八王子の志民虎太朗（したみ・こたろう＝3年）が9回2失点で完投勝利。今大会初登板のサイド右腕は「早め早めにストライクを取れた」と好投の要因を挙げた。
「虎のように強く、朗らかさも忘れずに」という母・えみさん（42）の願いから名付けられた虎太朗という名前は、昨夏の西東京を制した日大三のエース・安田虎汰郎（現早大）と同じ読みだ。この日は最速135キロの直球とチェンジアップの緩急で打者を翻弄（ほんろう）した。安田は宝刀・チェンジアップを駆使。自身の得意球は直球でタイプは異なるが、安田について「凄く格好いい」と目を輝かせた。志民という名字は、全国で約120人とされる珍名。父・和明さん（39）は「身内しか知らない」と笑った。
18日の4回戦の相手はシード校・佼成学園。大一番を前に「明日、その次と勝って絶対に甲子園に行きたい」と気合を入れ直した。8年ぶりの聖地へ、背番号1がチームをけん引する。（宮澤 颯人）