◇第106回全国高校野球選手権東東京大会3回戦 東京7-2上野学園(2024年7月17日 神宮)
東京のエース右腕・永見光太郎(3年)が、8回2失点の好投でチームを4回戦に導いた。初回こそ甘く入った直球を痛打されるなど2失点したが、2回にギアチェンジ。「流れが悪かったので、力を入れて投げました」。この回伸びのある直球で2三振を奪い、流れを引き寄せた。
春の都大会で一気にブレークした。成立学園、桐朋を連続完封。続く二松学舎大付も1失点完投で退け、今夏のシード権を獲得した。飛躍のきっかけとなったのは、カブス・今永や西武・武内らの指導経験を持つ北川雄介氏の存在だ。敏腕トレーナーに昨夏から指導を仰ぐと、130キロ台前半だった球速は最速143キロにまで上昇。「カウントも空振りも取れる」というカットボールも教わり、投球の幅は広がった。今春、さっそうと現れたシンデレラボーイが今夏の台風の目となる。