◇第106回全国高校野球 福岡大会5回戦 春日6―1福岡第一(2024年7月17日 北九州市民)
春の福岡王者の春日は福岡第一に6―1で勝利して5年ぶりのベスト8入りを果たした。
春季福岡大会王者の春日は背番号1の右腕、前田歩三雄(ふみお、3年)が、今夏初先発で9回1失点完投勝利。17、19年に並ぶベスト8へと導いた。
「インターネットで“第一の前田の方がいい”と書かれて、負けたくなかった。絶対、抑えようと思った」
福岡第一のプロ注目147キロ右腕・前田に対抗心を燃やしたが、投球は冷静そのもの。最速136キロの直球にカーブ、スライダーを駆使し「うまく打ち気をそらすことができました」と笑顔。96球の省エネ投球だった。
春季大会は準決勝で2年連続夏の福岡大会を制している九州国際大付を1失点に抑え、完投。九州大会も経験した前田は「夏も絶対、勝つつもりです」と意気込みを新たにした。