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「いつもなんですよ」楽天・今江監督の疑問から日程を確認すると…西武戦なぜ週末ばかり?

スポニチアネックス 2024年7月18日 8時2分

 楽天が、12~14日の西武3連戦で今季初めてパ・リーグ球団相手に同一カード3連勝を果たした。

 実は初戦の試合前に今江監督が武内、今井、隅田という好投手とのマッチアップに「ウチに対していつもなんですよ。このあとも金土日の西武戦がめちゃくちゃ多くて、これは…なんでなんすか」と疑問を口にしており、意地の好投手3連破だった。

 楽天担当の記者も確かに週末の西武戦が多いと感じていたが、ふと日程表に目をやって驚いた。9月12日にベルーナドームで組まれている1試合を除いて、楽天―西武戦25試合のうち、24試合が金土日の週末カードに固まっていたのだ。

 思い返せば、記者が西武を担当していた21年にはオリックス戦が週末に固まっており、当時の辻監督も「どうなってるんだ」と愚痴をこぼしていた。同年に18勝を挙げ、タイトルを総なめにした山本(現ドジャース)とは8試合で2勝5敗(週末は1勝4敗)。宮城には6戦6敗(週末は4敗)と苦杯をなめた。3連戦にダブルエースが揃って登板したのは5度を数えた。もちろん、両投手のレベルの高さを疑う余地はないが、同年は日本ハム戦に2人合わせて4試合しか登板しておらず、腑に落ちないファンも多かっただろう。

 基本的に先発ローテーション投手は中6日で登板するため、火水木の週前半、金土日の週末に分かれ、同一カードがどちらかに固まれば、大幅なローテ変更がない限り、必然的に対戦する可能性は多くなる。今年8月は楽天―西武戦が2~4日、16~18日、23~25日と5週間のうち、3度も週末に組まれており、既視感のある対戦が繰り返されることが予想される。

 セ・リーグに比べて移動の多いパ・リーグは日程を組む担当者の苦労も想像に難くない。ただ、ファン目線でいえば新鮮な投げ合い、対戦があるに越したことはないだろう。より柔軟な対応が求められるのではないだろうか。(記者コラム・花里 雄太)

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