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左膝大ケガの朝乃山は長期離脱なら三段目転落も…「手術してしっかり治さないと」師匠は完治優先の方針

スポニチアネックス 2024年7月18日 12時47分

 ◇大相撲名古屋場所5日目(2024年7月18日 愛知・ドルフィンズアリーナ)

 左膝前十字靱帯断裂などのケガで5日目から休場となった東前頭12枚目の朝乃山(30=高砂部屋)について、師匠の高砂親方(元関脇・朝赤龍)が今後の治療方針を明かした。

 今後、前十字靱帯の再建手術を受ける方針。「治すことが大事。手術してしっかり治さないといけない」と話した。現在はまだ患部が腫れているため、手術は腫れが引いてから。それまでの間に、病院や執刀医を選ぶという。

 前十字靱帯の再建手術を受ければ、一般的には競技復帰まで半年以上かかるとされる。最近では、昨年春場所で右膝前十字靱帯を断裂した若隆景がその後3場所連続全休で関脇から幕下まで転落した例がある。朝乃山はこのまま休場が続けば、秋場所で十両上位、九州場所で幕下上位、来年初場所で幕下下位、来年春場所には三段目まで転落することとなる。

 大関から不祥事による6場所出場停止で三段目まで番付を下げ、三役まではい上がったものの再び逆戻りとなってしまう悲劇。それでも師匠は、番付がどこまで落ちても完治すれば必ず復活できると信じている。「しっかり治して復活できるように。本人が一番悔しいだろうけど、まだ取れるからね」。長期離脱も辞さない覚悟を示した。

 膝の大ケガから大復活を遂げた“成功例”はここ数年だけでもたくさんいる。大関から序二段転落を経て横綱昇進まで史上最大のV字復活を成し遂げた照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)を始め、幕内→序二段→小結の宇良(32=木瀬部屋、現在は前頭4枚目)、関脇→幕下→幕内の若隆景(29=荒汐部屋)、幕内→序二段→幕内の友風(29=中村部屋、現在は十両7枚目)…。

 不屈の闘志と並々ならぬ努力によって復活劇を果たした力士たちの存在は、これから復活を目指す朝乃山の励みになるに違いない。

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