◇第106回全国高校野球 千葉大会4回戦 拓大紅陵5―2小金(2024年7月18日 千葉県総合スポーツセンター)
拓大紅陵が22年ぶり夏の甲子園に向け、順調に勝ち上がった。
初回に横山匠太の右前タイムリー、宮崎駆の中前タイムリーで2点を先制。5回には代打・橋本夏侑が左越えソロを放つなど、小刻みに加点し、粘る小金を振り切った。
昨夏は準々決勝で優勝した専大松戸に接戦の末に惜敗。そのときの2年生エース・武内界翔は一回り成長した。この日は7回から3番手で登板して3イニングを無安打無失点。見事に試合を落ち着かせた。
スタンドにも負けられない理由があった。今大会では開会式の特別演奏でも拓大紅陵吹奏楽部と習志野吹奏楽部が共演。野球応援でも全国的な人気を誇る両校吹奏楽部は、合同練習会などを重ね、親交を深めてきた。
その習志野は3回戦で敗退。この夏はもうスタンドで美爆音を響かせることは出来なかった。ライバルであり“親友”でもある習志野吹奏楽部の分も、拓大紅陵吹奏楽部は熱い演奏でナインを鼓舞し続ける。