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全国一番の大波乱 関東王者相手に「この試合が最後になる」も…鹿沼商工が152キロ右腕を攻略した練習法

スポニチアネックス 2024年7月18日 19時3分

 ◇第106回全国高校野球選手権栃木大会2回戦 鹿沼商工3―2白鴎大足利(2024年7月18日 エイジェックスタジアム)

 全国で強豪校の敗退が相次いだこの日、栃木から鹿沼商工が一番の大波乱を届けた。67年夏以来、甲子園出場から遠のいている公立校は昨夏は2回戦敗退。今春の関東大会王者の白鴎大足利を相手に延長タイブレークに持ち込むと、10回にサヨナラ勝利した。

 表の攻撃をゼロに封じて、迎えた裏の攻撃で2死二塁から3番・吉原啓太(2年)が右中間に殊勲打。大番狂わせの立役者は「このチームでやる最後(の試合)になるかなって正直思いましたけど、先輩たちがあの場面をつくってくれました」と粘り強く延長戦に持ち込んだ先輩たちに感謝した。

 練習では約10メートルの距離から130キロの直球を打った直後に、緩いボールを打ち込んで緩急への対応力を磨いた。初球の直球を見送り、スライダーをサヨナラ打した左打者は「練習の成果を出せた」と大きく胸を張った。

 ○…白鴎大足利の最速152キロ右腕・昆野太晴(3年)は8回途中から救援登板したが、10回にサヨナラ打を浴びた。予想外の初戦敗退に「(打球が)落ちてしまって、2年半が終わってしまったのかという気持ちでした」と涙を流した。この日は149キロをマークしたように関東屈指の球威を誇るプロ注目の逸材。進路については「プロに行きたい気持ちが強いけど、また(栃木大会が)終わってから考えたいと思います」と慎重な姿勢を示した。

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