俳優の佐野史郎(69)が18日、都内で映画「カミノフデ 怪獣たちのいる島」(監督村瀬継蔵)の完成披露上映会に出席した。
2021年に“血液のがん”と呼ばれる多発性骨髄腫を患い闘病。寛解後に維持療法を続けていたが、23年6月に急性腎障害で入院するなどしていた。
退院後は体調を見ながら仕事に復帰。今年5月には「横浜国際映画祭」のレッドカーペットに登場し、元気な姿を見せていた。
最新作では、多くの特撮作品を手がけた特殊美術の造形作家役を好演。
総監督を務めた村瀬継蔵氏(90)とは「これまでそんなにお付き合いはなかったけれど、監督の分身ともいえる役柄。これは責任重大だなと思っていました」と熱く語り、「皆さんご承知の通り、僕は(特撮)オタク。ファンとして新しい怪獣映画ができるっていうことがうれしかった」と目を輝かせた。
また撮影後は「どうしても終わると見学に行っちゃうんですよね。俳優部の仕事よりも、見学している時間の方が長かった」と特撮愛をさく裂させた。
見どころは「ヤマタノオロチのシーン。あぁいう造形は、子供の頃、最強だと思っていたので、この時代に見られるとは」と感慨深げに語っていた。
この日、出演者とともに舞台あいさつに出席予定だった村瀬監督は、体調不良のため参加を見送った。
関係者によると、1週間ほど前に定期検査をした病院で主治医から「2週間ほど休むように」と診察され、大事を取って検査入院中。持病もあるというが、昨日電話で話したという佐藤大介プロデューサー(44)が「検査のため入院していますが、とても元気。『え、俺行けないの?』と残念がっていた」と報告。舞台挨拶の最後には「早く復帰して、皆さんに直接お会いしたい」としたためられた村瀬監督の手紙を読み上げた。
映画は26日に公開される。