Infoseek 楽天

増田陸が日本バンタム級新王者!右フック一閃で富施郁哉を返り討ち 本田会長「天心より世界は早いかも」

スポニチアネックス 2024年7月18日 22時15分

 ◇プロボクシング日本バンタム級タイトルマッチ10回戦 増田陸(帝拳)《4回2分21秒KO》富施郁哉(ワタナベ)(2024年7月18日 東京・後楽園ホール)

 挑戦者で日本バンタム級1位の増田陸(帝拳)が同級王者・富施郁哉(ワタナベ)を4回2分21秒のKO勝利で下し、新王者に輝いた。

 昨年5月のバンタム級モンスタートーナメント準々決勝で拳を交えた両者。1回いきなり左オーバーハンドを被弾した増田だったが、リードジャブを突き刺し、じりじりとプレッシャーをかけながら試合を進めた。1回終了間際には左フックで相手をぐらつかせると、4回にはカウンターの右フック一撃で相手をリングに沈めた。「ずっと練習してきたパンチ。それを出せたことを収穫」と2月のジョナス・スルタン(フィリピン)戦後から、左構え対策で取り組んできたパンチを発揮。「勝ったことが率直にうれしい」と返り討ちに成功し、ベルトを手に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 昨年8月同トーナメント決勝で堤聖也(角海老宝石)に10回判定負けして以来、2度目のタイトル挑戦。「この1年は毎日負けたことが頭に浮かんできたが、それを払しょくするように日々の練習を頑張ってきた」と「のんびり屋でマイペース」と話す、自身の性格から見直しボクシングと真剣に向き合う日々を過ごしてきた。同ジムの本田明彦会長は「50点だな」と笑みを浮かべながら「パンチ力は世界に通用する。天心より世界は早いかも」と称賛した。

 WBA世界同級11位に位置する増田はこれには「ありがたいお話」と謙遜しながら「まだまだ反省点はあるし、今はまだ胸を張って世界を獲ります、とは言えない。もっと自信を持って世界で戦えるように頑張りたい」と気を引き締めた。

 一方、リベンジに失敗した富施は「全然覚えていない」と振り返りながら「普段のスパーリングではパンチが効いても(決めに)行かないのに、試合ではいっちゃいました。悔しいです」と時折笑みを浮かべながらも、防衛失敗に悔しさをにじませていた。

この記事の関連ニュース