22年、新たな物語が幕を開けた。
23年、確かな自信を胸に進んだ。
そして、24年7月19日。フィギュアスケート男子で五輪連覇者の羽生結弦(29)がちょうどプロ転向2年を迎えた。
充実の3年目。12月7日には30歳の節目を迎える。新境地を切り開こうとする今、スポニチ本紙の取材に応じ、本気で向き合った30分におよぶ撮影とともに決意のメッセージを寄せた。
表現を極める道は「正解が存在しない世界」。「手探り状態」から「やりたいことの基盤ができあがった」。そして「今、絶賛、製作活動中」という。
初の単独ツアー「プロローグ」や東京ドームツアー「GIFT」、2年目の「RE_PRAY」など、アイスショーでは異例ずくめの単独公演を数々成功させてきた。
「アスリートであり、表現者であり、フィギュアスケーターである以上は見てもらうことが主体にある。また見ていただけるように、これからもずっと鍛錬し続けなければいけない」
多くの人を魅了し続け、そこで受け取った思いをさらに自らの力に変えていく。「その循環がモチベーション」。そして「一つの目標に向かってどれだけ魂を込められるか」。
競技会、そしてプロの銀盤でも、いつだってアスリートとしての信念は変わらない。
「魂を込めて」――。
伝説は新章に入る。(敬称略)